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暇な男子大生スナフキンのナンパ日記

恋愛工学に感化された大学生が、美女を即ることと、金を稼ぐことを追い求める過程を記録した日記。twitter:@Opabinia_pussy

サイコパスとはなにか。気づかないだけで、ぼくたちは十分サイコパスの可能性がある。

サイコパス。先日話題になったアニメのことではない。

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サイコパスとは、日本語では精神病質者と訳される。多くの人のサイコパスに対するイメージは、冷酷で、残虐な行為を平気で行い、社会の規範を逸脱することに抵抗を示さない社会不適合者だろう。

 

おれは、本屋で機になった本を手当たり次第に買って読むのが好きで、この前も近所の本屋で中野信子さん著の「サイコパス」を含む何冊かの本を買った。そして、本書を読んで面白いと感じたので、書評として残そうと思う。

 

サイコパス (文春新書)

 

 

多くの人が、あいつはサイコパスだよ。とこの言葉を使うとき、冷酷で残虐で、思いやりが全くないという、かなり悪い意味で使っていると思う。一方で本書は、イメージだけが独り歩きしがちなサイコパスについて、臨床研究、犯罪研究、心理学的側面からのアプローチなどから、正確な実態を描写しようとしている。

 

まず、これは他の多くの精神疾患にも言えることだが、サイコパシー傾向(サイコパスらしさ)もまた、連続的なものだということだ。どういうことかというと、「この行動を示すからサイコパス、示さないからサイコパスでない」というように明確な線引きがあるわけではなく、人間一人一人がそれぞれ、ある程度サイコパスらしい側面を持っていて、サイコパスと呼ばれる人はその傾向が高い人のことを指すということである。つまり、おれたち自身もサイコパスである可能性は十分にある。

 

これはサイコパス診断基準を見るとよくわかる。ロバート・ヘアによるサイコパス自己診断チェックリストには、「口達者、表面的な魅力」「無責任」「衝動的な行動」がチェック項目として挙げられているが、これらを兼ね備えた人物は普通に周りにいるし、普段この真逆の、「口下手」「責任感がある」「思慮深い行動」をする人物も、状況によって上記のような、普段と真逆の行動をとりうる。つまり、サイコパスとは、これらの行動をいとも簡単に、常習的にとる(状況に拠らずとる)人物のことを指す。

 

一方、サイコパシー傾向を示す人の脳を調べると、海馬の非対称性、偏桃体の大きさが一般人と異なる、などの物理的な違いも見られる(平均的に)ことも分かっており、本書では、サイコパシー傾向が遺伝する可能性まで言及されている。サイコパスが遺伝するとして、将来遺伝子解析が進んで「サイコパシー傾向が高い」とされる人が、前もって収監される社会になったりしたら怖いよね。

 

ここまで読んで心当たりがある方もいるかもしれないが、普段ナンパクラスタTwitterやブログを読んでいるおれは、これってナンパ師のことでは?と思ってしまった。サイコパスはその表面的な魅力から、モテることが多く、異性関係が乱れがちだそうだ。

 

一方、社会的に成功した人物の中にもサイコパスは多いようで、歴代アメリカ大統領の中にも高いサイコパシー傾向を示す人物が多くいるそうだ。たとえば、ビル・クリントン氏も高いサイコパシー特性を示すと本書は述べている。サイコパスは、大胆な行動に対して恐れを抱きづらいために、こうした傾向が現れるようだ。

 

サイコパスは、最近になってその存在が注目され始めたが、潜在的にはこれまでも存在していたはずだ。これまで存在していたが、情報不足や情報が共有されないことによって存在が明らかになっていなかったものが、明るみに出るということは最近では全く珍しいことではない。

 

最近では、どんなものも病気扱いする傾向がある一方で、その実態についてはあまり把握していない人がとても多いように感じる。世の中に流通する情報量が増え続けているので仕方ない一面もあるだろう。だが、世の中のことを正しく知って、正しく対処するために、その実態を正確に把握することは大切だと感じた。

 

それがどんなに難しいことかは最近強く感じていて、みんながポジショントークをするから正確な情報というのはなかなか見つからないんだけれど。